パリを制作の拠点とし、そのパリの街を中心に、
郊外風景や農村集落などを重厚かつ荒々しいタッチで描いた。
また看板や広告などの文字を、意図的に画面に構成した作品が多いのも特徴といえる。
激しさの中にも、悲しさや寂しさが滲み出すようなその独特の画風は、
今もなお多くの人々の心に深い感動をもたらしている。
佐伯の作品は日本各地の美術館に所蔵があり、
定期的に大回顧展が各地で開かれている。
1898年 大阪生まれ
1923年 東京美術学校卒業、のちに渡仏。ブラマンクのもとで、フォービズムの影響を受ける
1925年 第18回サロン・ドートンヌに入選
1926年 健康上の理由で帰国
1927年 再度渡仏。第20回サロン・ドートンヌに入選
1928年 パリで死去。享年30歳
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オプセルヴァトワール付近 (1927) 和歌山県立近代美術館 |