エコール・ド・パリの代表的な画家の一人。
猫と裸婦像を多く描き、大正から昭和にかけてパリを中心に活躍した。
現在、フランスにおいて最も有名な日本人画家である。
通称『乳白色の肌』と呼ばれる地に、日本的な細く鋭い面相筆による線描をもって描く独自の画風が特徴。
陶器のようなその画面はパリで絶賛を浴び、その優美な美しさは多くの人々の心を捉えた。
晩年の1955年にフランス国籍を取得、1959年にはカトリックの洗礼を受けて
『レオナール・フジタ』(レオナルド・ダ・ヴィンチの名をとって)となった。
子供のいなかったフジタが、
この時期に子供たちをモチーフにした多くの作品を残していることは非常に興味深い。
1886年 東京生まれ
1910年 東京美術学校卒業
1913年 渡仏。モジリアニ、スーチンと知り合う
1917年 シェロン画廊で初の個展
1919年 サロン・ドートンヌ入選
1922年 第4回帝展に「我が画室」を出品
1929年 17年ぶりに帰国
1934年 日動画廊で個展。二科会会員に推挙
1941年 帝国芸術院、国際文化振興会から文化使節として仏印に派遣
1947年 ニューヨーク、ケネディ画廊で展示
1948年 近代日本美術総合展出品
1955年 フランス国籍を取得
1959年 カトリックの洗礼を受け「レオナルド・フジタ」と改名
1960年 新宿伊勢丹で藤田嗣治展
1966年 第2回近代日本洋画名作展出品
1968年 チューリッヒで死去
|
||